安全管理室について
気仙沼市立病院では、医の倫理にもとづき、質の良い医療を提供するとともに、患者さんが安心して医療行為を受けられるよう医療の安全対策に積極的に取り組んでいます。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、全国各地の有名な病院で医療事故が発生し、それらが大きく報道されました。これらの事故の多くは、複数のミスが重なった結果、重大事故へ至ったことが明らかにされています。同時に医療安全という分野への注目が集まるとともに、その取り組みが強く求められるようになりました。それ以来、医療安全に関する研究が進み、航空業界や生産業界など他分野からの知見も組み入れることで、医療安全の分野は学術的かつ実践的に大きく発展してきました。
安全管理室は医療安全に関わる業務を広く手掛けています。院内で生じた様々な医療安全に関わる事案を収集、分析することは代表的な業務のひとつです。情報を一元的に管理することで、報告された問題の件数や発生傾向を把握することができ、さらに他部門と協力しながら、その内容の分析・評価や、職員への情報提供も行っています。これらの活動を通して病院を利用される皆様に安全な医療を提供できるよう貢献します。
安全管理室の業務
- インシデント・アクシデント事例の収集、分析、統計、対策立案及び職員への情報提供
※インシデント、アクシデントとは院内で発生した医療安全上の事案のこと - 職員用医療安全マニュアルの作成、改訂
- 医療安全に係る、利用者からの意見への対応
- 職員の医療安全研修会の企画・運営・実施
- 医療事故発生時の対応
- 医療安全に関わる各種委員会・会議の開催
- その他、医療に係る安全の確保、質の向上、環境改善に関する様々な用務