気仙沼市立病院

診療科・部門案内

外科

受付時間

初診 原則 午前8時30分 ~ 午前10時00分

再診 原則 午前7時45分 ~ 午前11時00分(午前10時から午前11時は予約患者のみ)

 
外来
(午前)
大友 八嶋 大友 大友 淺倉
安藤 岡田 淺倉 安藤 八嶋
岡田 清野 清野
血管外来 (要予約) 第1、第3木曜日(要予約)
ストーマ外来 午前
(要予約)
超音波検査 午前 午前     午前

外科について

 当科は東北大学総合外科(旧第2外科)の関連施設であり、スタッフ6人は全て東北大学総合外科からの派遣です。東北大学メガバンクからの派遣1人、後期研修医1人も含め、計8人で甲状腺、乳腺、消化器疾患すべての手術を行っています。血管外科の専門医による腹部大動脈瘤、末梢動脈疾患、下肢静脈瘤など幅広く診療に当たっています。

 乳がんについては、東北大学総合外科の乳腺専門医と連携し、再発症例の化学療法などについてアドバイスを受けながら診療を行っています。また、鏡視下食道がん手術、大動脈のステントグラフトについては、旧第2外科の先生にお手伝いをいただきながら当院で施行しています。最近は鏡視下手術にも力を入れており、胃がん、大腸がん、鼠径大腿ヘルニアなどは症例を選び鏡視下手術を行っています。消化器がんの術後化学療法、再発症例の化学療法も当科で治療を受け持っています。なお、透析患者数は県内公立病院では最多の約180人で、そのうちの半数近くは当科が受け持っています。透析用のバスキュラーアクセスは血管外科医が当院で造設し、経皮的血管拡張術も行っています。

 診療においては、他科との連携を心がけており、特に、領域がまたがる手術は協力して行っています。また、当病院は臨床研修指定病院であり、研修医も、指導医のもと多くの経験を積んでいます。東北地方の外科を担う人材の育成に努めており、実際、多くの外科医を輩出しています。

 当科は、チームとして、今考えられる最高の治療(標準的治療)を市民の皆様に提供することを目的とし実践を行っています。 気仙沼の地域の皆様に満足いただける治療を提供し続けるため、これからも日々精進していきます。

外科で診療している疾患

消化管の悪性腫瘍(食道がん、胃がん、結腸がん、直腸がん等)

 食道がんの手術、化学療法は当科で行っています。放射線治療も当院で行うことが可能です。食道がんの手術は胸腔鏡を用いて行っています。胃がん、結腸、直腸がんは消化器内科と連携しながら術前検査を行い、手術の適応となる方はスムーズに手術を行えるようにしています。がんの進行度や発生部位により腹腔鏡手術も取り入れています。

肝がん、胆管がん、膵がん

 転移性肝がん、原発肝がん、胆管がん、膵がんを診療しています。手術適応のある患者さんは可能な限り当科で治療していますが、困難例は東北大学総合外科に依頼しています。転移性肝がんについては化学療法もガイドラインに沿って施行しています。また内科の肝臓専門医と一部のラジオ波治療も協力しながら行っています。

乳腺疾患

 検診の経過観察から、診断のためのエコー、マンモグラフィー、CT、MR、骨シンチ、針生検などをすべて迅速に行っています。がんの早期発見から手術、術前術後の抗がん剤治療、分子標的薬治療、ホルモン療法まで標準治療を提供しています。また再発に対する集学的治療も東北大学乳腺外科と連携をとって行っています。手術治療は乳房部分切除、全摘、センチネルリンパ節生検、腋窩郭清すべて可能です。ただし乳房形成は東北大学病院、東北公済病院に依頼しております。術中病理迅速診断も東北大学病理部に依頼し行っています。術後の放射線照射も当院で可能です。すべての治療は乳がん治療ガイドラインに準拠し行っています。

甲状腺疾患

 甲状腺機能低下症、橋本病、亜急性甲状腺炎、バセドウ病、良性甲状腺腫瘍、甲状腺がんなど甲状腺疾患すべての診療を行っています。バセドウ病は内服治療、放射線ヨード治療、手術療法すべて当院で可能です。また良性腫瘍の検査、治療も行っていますし、甲状腺がんについては手術、術後のフォロー、再発治療(内照射のコーディネート、抗がん剤治療、再手術など)、すべて専門的な治療が可能です。

血管疾患

 腹部大動脈瘤や下肢閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤など様々な血管にまつわる疾患を診療しています。当科の特徴は開腹手術、バイパス手術、血管内治療(カテーテル治療)をすべて行えるということです。それぞれの治療方法を熟知しているため、オーダーメイドに最適な治療を提供することが可能です。血管外来は毎週木曜日に行っていますが、臨時での受診にも可能な限り対応しています。詳細は別ページをご参照ください。

様々な腹腔鏡手術

 悪性腫瘍の手術以外でも腹腔鏡で可能な手術がたくさんあります。胆石症は特殊な場合を除きほとんどを腹腔鏡下胆嚢摘出術で行っています。鼠径ヘルニアは腹腔鏡手術と従来法のそれぞれに利点がありますので、外来で両方を提示したうえで治療方法を決定しています。急性虫垂炎は手術をせずに抗生物質のみで治療することが多いですが、痛みや炎症の程度によっては腹腔鏡による虫垂切除術を行います。胃粘膜下腫瘍はその大きさや部位により治療方法が異なりますが、必要最小限の切除になるよう消化器内科の胃カメラと合同で行うLECSや腹腔鏡手術を取り入れています。

緊急疾患対応

 消化管穿孔やヘルニア嵌頓、絞扼性腸閉塞などの急性腹症や破裂性腹部大動脈瘤、急性動脈閉塞症など緊急手術を要する疾患が疑われる際は外来時間に関わらず臨時で診療いたします。病院代表までいつでもご連絡ください。

関連リンク(市民医学講座)

診療実績

単位:人

  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
外来 延患者数 13,156 12,807 14,147 14,740 14,186
1日平均患者数 54.4 52.7 58.5 60.7 58.4
入院 延患者数 12,970 13,471 12,250 12,344 11,531
1日平均患者数 35.5 36.9 33.6 33.8 31.5
手術件数 752 587 559 579 524
緊急 88 78 71 68 54
食道癌 2 3 3 3 1
胃癌 18 15 20 12 16
大腸・直腸癌 70 62 73 77 50
膵癌・胆管癌 9 4 8 7 1
肝腫瘍 9 5 2 1 0
胆嚢 66 56 45 55 41
虫垂 15 7 9 7 10
血管 200 79 46 70 73
乳腺 41 37 46 46 43
甲状腺 3 7 10 8 1
呼吸器 0 3 5 1 0
鼠径ヘルニア 87 81 84 98 103
その他 144 150 137 126 131