病理診断科
病理診断科について
病理診断という言葉は皆さまにとっては耳馴染みが薄いかもしれません。
病理診断は、皆さまご自身に由来する細胞や組織を、顕微鏡下で詳細に観察することで、その病因や疾患の特定、または治療効果を確認し、治療法や薬剤の選択、治療後の経過観察期間等における有益な情報を供することを責務としています。
具体的には、内視鏡検査の際に採取される組織片を観察し、その病変が良性なのか悪性なのかを判断したり、治療のため手術で摘出された臓器を細分し、腫瘍の進行度合いや薬剤の効果判定、病変がすべて切除されているかの確認等を行います。また場合によっては、御逝去された患者さんの病態確認のため病理解剖を行うこともあります。
このように病理診断は、皆さまが病院を受診される初期から治療終了まで、一連の診療行為における各段階で深く関与しており、精度と速度を持って対応することが求められています。直接外来診療を行うことはありませんが、病理診断を通じて、皆さまが迅速に、かつ安心して治療を受けられるように、臨床医と協力しながら診療に携わります。
令和4年4月から、常勤医の着任により当院内での病理診断が可能となり、検査から診断までをより早期に行える体制となりました。また、東北大学病院を中心とする各医療機関とも深いつながりを有しており、必要に応じて各種追加検査を依頼しています。
業務
①組織診、細胞診
②術中病理診断
③病理解剖
診療実績
組織診断件数と細胞診件数の年次推移
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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組織診 | 3,077 | 2,557 | 2,569 | 2,680 | 2,554 |
細胞診 | 2,855 | 2,520 | 2,295 | 2,122 | 2,111 |